夫氏と電話

付き合い始めなんかは、長電話につきあってくれるような、女性にとって親切な男性もいつの日にか、用件だけを伝えて電話を切ってしまうような男性になるのかしら。

そもそも、一緒に暮らしていると、
電話なんてしないかもしれません。

そういえば、電話をしたのは、あれですね。
新しい電話機の設定を夫婦でやっていた時くらいですね。

夫氏「もしもし聞こえますか」
私「近くで電話しすぎて、電話の音なのかどうなのか謎です」

ああ。日常。

そもそも夫氏は寡黙なので、普段もそれほど会話をしているわけではない気がします。よく考えたら私が一人でしゃべっているか、私が妄想で会話しているか、私が妄想で知らない誰かと会話しているか、そんな感じのような気がしないでもないです。夫氏がペラペラしゃべっているときと言えば酔っ払って、よくわからないウンチクを一人でしゃべっているときくらいで、それが会話なのかはよくわかりません。

でも最近面白いなあと思ったこと。

出先から、夫氏からめずらしく電話がかかってきました。
仙台のほうに行っていたのですが、彼にとっては初仙台。

かなり期待して行ったのはいいものの、
何をしていいのか分からず暇すぎて私に電話がかかってきました。

いつものように、用件だけを話して電話を切るのかと思えば、思いますよね？なんだかペラペラと仙台の街について話し始めるのです。しかもかなり一方的というより「聞いて♪聞いて♪」というニュアンスです。

めんどうくさくなってきたので、私は「ふーん。」だとか「へぇ～」と適当なあいづちをしながら、食事を作っていたのですが、こんなの初めて聞きましたよ。

「ねえ？聞いてる？」

へぇ～～！
面白いこと言いましたね～！

わたしはこれが面白すぎて電話どころじゃなかったのですが、そのあとも夫氏はひたすらしゃべり続けるのです。

電話って面白いのね。

一緒の空間にいるときは明らかに私が聞いていないのが分かるのか、それとも以心伝心の信者なのかわかりませんが、電話という道具を使った瞬間、わたしにちゃんと話を聞かせようと思ってるというのが面白かった。

もうちょっと普段からも話を聞きます。
でも、もうちょっと面白い話をしてほしいなあ。
なーんてねえー。

彼は仙台土産にと、
かまぼこを買ってきてくれたのですが、
わたしの練りもの好きを5年以上は勘違いしていますね。
わたしは「かまぼこ」っていう言葉がツボなだけで、好物じゃないんです。

まあいいです。
毎度ののろけ話でしょうかねぇ。

たまーに、電話、いいですね。
一緒にいる時間が長くなってくると、ふと気づけば何を話していいのか分からなくなる時がありますよね。

あ、かまぼこで思い出した。
練りもの系の食べ比べしてほしいなあ。
ちくわは地方に旅行に行くと色々ありますよね。
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