行く先は真理

私は大学時代非常に不勉強な学生で、親からは大学に行かなくてもよかったのでは？と言われます。
でも私は自分の行った大学で最高の教授に出会い彼から学んだあるひとつのことで今があるのではないかと予測しています。

大学の休み時間や放課後ふらっと立ち寄るその教授の研究室で、何気なくわたしが大学に通うまでずっと疑問に思っていたことを言いました。その時点でわたしはちゃんとその疑問に関して考えることができていなくて、教授には伝わりにくかったとは思うのですが、教授はずっと話しに耳を傾けてくれて、途中で私に質問を投げかけながら私が疑問に思っていることを把握してくれました。

誰に言っても無反応だったり、は？と言われるようなことなんですが、教授の答えは
すべては真理に向かっているのであって、その過程は様々な方法や過程がある。
そういうものでした。ホワイトボードにそれを図解でわたしに説明してくれました。
私はそれを聞いて、今まで抱いていた疑問がすべて解けました。

今思うと、「真実」ではなく「真理」だと言ったのが西欧文明論をマスターしている教授だと思いますが、彼はそれを「宇宙」であるというのも最後に言いました。この「宇宙」に関してはいまだわたしは解釈できないままです。

これを聞いて嬉しすぎて母親に電話しましたが、アホか。と言われてしまいました。「まあ真理なんだよ！」といきなりいったところでわかれというほうが無理ですね。
落胆する母親には悪いですが私はこれを聞いただけで大学4年通った価値があったと思っています。人にはなんだそれ？と言われると思うのですが私にとってとても大事な出来事で、何かあったとき問題を解決するのを支える原動力になっているのです。

ちょっと自信はありませんが、私なりに言いかえれば、これは、
ともに歩もう。
という言葉に似ている気がします。

君は君が信じることを僕は僕が信じることを諦めないで進み、あの宇宙で、すがすがしくともに酒を飲もう。
のような。そう思える自分であったりそう思える友人であったりが近くにいることがすばらしい。